「やがて君になる」第7話あらすじ・解説「秘密のたくさん/種火」
佐伯沙弥香は七海燈子にとって一番の友達でありたい、と思うのと同時に隠された思いを抱えていた…
もくじ
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あらすじ
それは何年も前の事、中学生の沙弥香は、ある日先輩から呼び出され告白される。
はじめは女同士なんておかしいと思っていた沙弥香だったが、時を重ねるごとに魅かれていく。
ところが先輩が高校に進学し、何日も何週間も合えない日々が続いた。
沙弥香はこの寂しさを先輩も感じていると信じていたが、数カ月後久々に会い、先輩からかけられた言葉は・・・。
ストーリー詳細
第7話解説
Aパートのサブタイトル「秘密のたくさん」はそれぞれのキャラクターが抱える秘密のことを指していて、作中でも改めて説明されていましたね。侑の抱える秘密は「燈子の本当の姿」、燈子が抱える秘密は「侑との約束」、沙弥香が抱える秘密は「燈子への想い」。特に今回は、沙弥香の秘密についてたくさんの事が明らかになりました。
中学生のころの切ない思い出も、秘密のひとつだと思いますし、特にBパートで語られた沙弥香の想い。これまでも、燈子に対して特別な想いを抱いているのは分かっていましたが、それがはっきりと明言されたのは初めての事です。
燈子は沙耶香に言えないことが増えてきた、と言っていますが、同時に沙弥香も燈子に言えないことを抱えていたんですね。
Bパートの「種火」はそんな沙弥香の想いのことを指しているのでしょう。種火とは「いつでも火がおこせるように残しておく少しの火。」のこと。Bパートの最後に沙弥香は「飲み込んだ言葉は育ち続けて、いつか胸を破るかもしれない。でも、十分だ。いまはこれで。いまは、まだ。」と言っています。
いまはまだ、と言いつつも、いつかの希望を消えていない。そんな想いが現れています。
燈子を思う沙弥香は終始「燈子は誰のものにもならない」と思っています。その固定概念はとても強いもののようで、作中で燈子を語る度に言っています。それはまるで言い聞かせているようでもありますが、その概念は沙耶香の中で覆ることのないほど大きなものなのでしょう。
だからこそ、その思い違いが強く突き刺さります。
確かに燈子は誰か(侑)のものにはなっていませんが、燈子の気持ちは完全に侑に元にあります。既に沙弥香の知らないところで、燈子は変わってしまっているんです。とても切ない。
しかし、それをどこかで察している自分もいて、だからこそ受け止めたくなくて言い聞かせている可能性もありますよね。どちらにしても沙弥香が想いを知ると辛すぎます。
まとめ、というか感想
エンディングめちゃめちゃよかった。「よろしくね、沙弥香」って言ったあとの燈子が入学式の姿と被った瞬間、曲の音量が大きくなって沙弥香のトキメキがバーン!って感じがもうやばかったですね。
惚れてまうやろ!!!こりゃ佐伯沙弥香は七海燈子に惚れてまうやろ!!!!!って叫んでしまいました。かくいう自分も七海燈子に惚れてしまいました。あれはずるい!!!
よすぎて、ここだけ何度も繰り返し見ちゃったよ。あの瞬間、自分の想いを我慢して燈子の友達でいることを選んだ佐伯沙弥香の全てが肯定されましたよね。エモすぎる。。
早く文庫版「やがて君になる 佐伯沙弥香について」を読んで7話の保管をしたい。時間が欲しいよ、切実に!!!!!!!!
以上です。ありがとうございました。
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